8/3 タカサゴユリ

 


タカサゴユリ 高砂百合 ユリ科ユリ属

台湾の海岸に近いところから高山まで分布するユリ。国内へは大正時代に庭園や切り花用として導入された。タネから1、2年で開花することから、現在は各地で野生化して法面や空き地などでも繁殖している。高山性の小型タイプはヒメタカサゴユリとして変種区別される。

もう30年以上も前のことだが、タカサゴユリを「高砂百合」と漢字変換して、結婚式のおめでたい「高砂」の席を発想した私は、おめでたい意味の百合だと思い込んでいた。能の「高砂」由来である。だが、おめでたいのは自分の頭だったという話。

ある時都合で、タカサゴユリの分布を確認していたら分布は台湾だと記載されいた。はて? 日本のおめでたいユリのはずがなぜに台湾産? 調べていくと、江戸時代まで日本では台湾を高砂国(たかさごこく)という名称で呼んでいたという。この時初めて和名の由来が江戸時代までさかのぼるとわかった。せめてあの時に兵庫県高砂市を知っていれば、高砂市自生説か能の高砂由来説かを検討して、正確な由来にたどり着けていたのだが…。自分のわびしい知識だけでのつじつま合わせというのは恐ろしい、と感じたものである。

高砂の名称には他に高砂族があり、植物では春の展示会によく並ぶタカサゴカラマツもある。


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