7/30 ヤマユリ

 


ヤマユリ  山百合 ユリ科ユリ属

本州東北から近畿地方に分布し、疎林や林縁に生える。東日本での密度が高く、近畿地方では紀伊半島の限られた山間地で見られる。地方により変化があり、花変異として❛紅筋❜❛口紅❜❛白星❜などの品種がある。

子供のころ見覚えのあるユリといえば、海辺の岩場によく咲いていたスカシユリと花壇咲いていたオニユリとカノコユリぐらいだった。栃木に住み始めて、驚いた植物のひとつがヤマユリがある。開花時期になると大きな花がよく目立ち、こんなにもあったか? と思うほどふつうに咲いているのだ。ちょっとした山間の道路わきは当然で、平らだろうが崖だろうが、世界遺産だろうがおかまいなしである。極めつけは高速道路脇の法面にこれでもかと咲いている場所もある。

こんなにも身近なせいか、ヤマユリが日本の特産種という貴重なユリだとはあまり知られていないようだ。明治から大正にかけては生糸と並ぶ輸出品として欧米へ輸出されていたという。大輪のヤマユリを見た欧米人はさぞかし驚いたことだろう。その後、渡ったヤマユリは多くの園芸品種、ひところガーデニングではやったカサブランカの育成にも影響を与えたといわれる。ごいごいすーなヤマユリである。

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