マキノスミレ 牧野菫
本州東北~近畿地方に分布し、春先は木漏れ日があたり、乾き気味の環境に生える。花は小輪で咲き進むと色はややさめる。距は太めで長い。葉姿には立葉からロゼット型まで幅があるようだ。和名は牧野富太郎を記念した名前。
住まいから5分ほどの森の中に見慣れないすみれがあった。花の大きさはニョイスミレのように小輪だが、ロゼットのようにキュッと締まった艶のある小葉でその上部に多くの花を散らすように咲かせるので、草姿がとてもバランスいい。特徴がはっきりしていたので種名はすぐにわかると思っていたものの、数年たってもわからなかった。自らの同定をあきらめて知り合いの専門家に写真を送ってみると、すぐに連絡が届いた。ミドリミツモリスミレだという。このすみれの由来は、長野県開田村(現・木曽町)の三ツ森山で発見された、フモトスミレとマキノスミレの雑種ミツモリスミレで、その葉に斑のないタイプとのことだった。やっとモヤモヤが晴れたのはいいのだが、雑種親の2種を私はまだ見たことがなかった。近くに絶対あるはずと思ったが、全く見つからない。こうなるとよけい見たくなる性分で、しかもマキノスミレはあの牧野先生の名前を冠したすみれではないか。結局、全く異なる場所でマキノスミレを初めて見るのに15年以上も要した。しかし、肝心の近所にあるミドリミツモリスミレ自生地ではまだ見ていない。そう、私のモヤモヤはまだ完全に消えてはいない。
コスミレ 小菫
北海道西南部~九州に分布し低地や丘陵地に生える。花は淡紫色で、側弁元に毛はふつうはない。距は太め。比較的早咲きのすみれ。
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